【12月28日 CNS】今月7日に新型コロナウイルス対策の新方針を打ち出した中国で、商業施設の利用客が大幅に回復している。各地のショッピングモールやデパートの多くで、ウイルス感染の安全度を示すスマートフォンアプリ「健康コード」を示すだけで入場できるようになった。

 北京市ではスーパーマーケットや商業ビルなどに入る際、PCR検査の陰性証明書を提示する必要がなくなった。インターネットカフェやバー、カラオケ、マーダーミステリー(体験型の謎解きゲーム)会場、サウナ、飲食店、スポーツジムといった閉鎖空間では健康コード以外に48時間以内のPCR検査の陰性証明書が必要という。

 一部の地域では、飲食や家電製品、自動車などの消費を促進するため消費者クーポン券を発行。湖北省(Hubei)武漢市(Wuhan)では「2022年『楽購武漢』家電・家具クーポン」が発行され、総額は1000万元(約1億8994万円)に上る。

 業界関係者は「年末に向けて経済を安定させるため、ネット販売とリアル店舗の消費を統合して加速させる措置が各地で取られていくだろう」と語っている。(c)CNS-証券日報/JCM/AFPBB News