【12月26日 AFP】英国のチャールズ国王(King Charles III、74)は25日、即位後初の国民向けのクリスマスメッセージで、困窮者を支援している慈善団体などに「敬意」を示した。今年9月に亡くなったエリザベス女王(Queen Elizabeth II)に「愛と哀悼の意」を表した国民にも感謝の言葉を述べた。

 国王は、「クリスマスは愛する人を失ったすべての人にとって特に心が痛む時期」だと語った。

 インフレが高進する中、賃上げ要求ストが相次ぐなど経済情勢が悪化している状況を踏まえ、「困窮している人々に対して食べ物や寄付、時間を惜しみなく提供しているすべての人々に敬意を表したい」として、宗教団体や慈善団体の活動を称賛。「心からの連帯は、隣人を汝(なんじ)のごとく愛せという言葉を見事に表している」と述べた。

 メッセージは、エリザベス女王が埋葬されたロンドン西郊にあるウィンザー城(Windsor Castle)の礼拝堂で事前に収録された。

 チャールズ国王は新型コロナウイルスが大流行する前の伝統にのっとり、今年のクリスマスはイングランド東部サンドリンガム(Sandringham)の別邸で過ごしており、同地での礼拝にはカミラ王妃(Queen Consort Camilla)、ウィリアム皇太子(Prince William)一家と共に参加した。(c)AFP/Joe JACKSON