パリでクルド人が警察と衝突 銃撃事件直後に
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【12月24日 AFP】クルド人の文化施設などが銃撃を受け3人が死亡したフランスの首都パリ中心部で23日、クルド人のデモ隊が警官と衝突した。
AFP記者によると、デモ隊が事件現場に到着したジェラルド・ダルマナン(Gerald Darmanin)内相を警護するために張られた規制線を突破しようとしたところ、警察が群衆を解散させるために催涙弾を使用。これに対しデモ隊は警官に物を投げつけ、ごみ箱に放火、バリケードを築いた。デモ隊が投げたれんがにより、周辺に駐車していた車数台と警察車両の窓ガラスが損傷した。
デモ隊の一部は、トルコ政府や欧州連合(EU)などからテロリストに指定されているクルド人組織「クルド労働者党(PKK)」を支持するスローガンを唱えていた。
事件では、69歳の元電車運転士の男がクルド人の文化施設と美容院を銃撃し、3人が死亡、3人が負傷した。現場で記者会見したダルマナン氏は、男が「外国人を狙っていたのは明らかだ」としつつも、クルド人を狙った犯行だったのかは分からないと説明。被害者にPKK関係者がいたかどうかを尋ねられると、仏治安機関が把握している人物はいなかったようだと述べた。(c)AFP