中国、医薬品を徴発 感染急増で検査キットなど不足
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【12月23日 AFP】中国各地で新型コロナウイルスの感染が急拡大し薬や検査キットが不足する中、政府が医薬品を徴発していることが分かった。
政府は今月、数年に及ぶ「ゼロコロナ」政策によるロックダウンや隔離、集団検査などの対策を突然緩和。感染者が急増し、全国で薬局の棚が空になっている。
AFPの取材や現地メディアの報道によると、国内の製薬会社10社以上が、当局から主要な医薬品の「供給確保」を支援するよう求められた。これは徴発を婉曲(えんきょく)的に指している。
規制当局から承認を受けている検査キット製造企業42社のうち少なくとも11社が、製品の一部を政府に差し押さえられたり、国から注文を受けたりしたと報じられている。
アモイ(Xiamen)の迅速抗原検査キット製造会社「為正生物(Wiz Biotech)」は22日、AFPに対し、同社が今後製造するキットは全て当局に徴発されると認めた。(c)AFP/Sebastien RICCI with Luna LIN and Holmes CHAN in Hong Kong