【12月22日 AFP】国際刑事警察機構(インターポール、ICPO)は21日、西アフリカ諸国で行った作戦で、性的搾取や強制労働をさせられていた子ども56人を含む90人を「救出」したと発表した。

 作戦は、ベナン、ブルキナファソ、コートジボワール、トーゴで今月初旬に実施。人身売買の容疑で15人を逮捕した。

 ICPOによると、救出された人のうち56人は未成年で、性的搾取を受けたり、金の採掘所や青空市場で強制的に働かされたりしていた。家政婦として労働させられていた人もいた。

 コートジボワールでは1回の検問で、名が知られていた人身売買を行っていたとされる容疑者とその仲間を摘発した。車内には未成年者8人を含む35人の被害者が乗っていた。

 ブルキナファソでは、仕事を紹介され違法採掘所に連れていかれるところだった未成年者10人を保護し、「雇用主」が逮捕された。

 ベナンでは、港湾都市コトヌー(Cotonou)のダントッパ(Dantokpa)市場で強制労働させられていた子ども4人を救出した。

 トーゴでは、未成年者3人を含む女性5人と共にマリに向かっていたナイジェリア人の女を拘束した。ICPOによると、女の携帯電話の情報から、同行していた女性らを美容師として採用していたものの、実際には性的搾取が目的のクラブで働くことになっていた。(c)AFP