【12月21日 AFP】英人気自動車番組「トップギア(Top Gear)」の元司会者ジェレミー・クラークソン(Jeremy Clarkson)氏(62)が、ヘンリー英王子(Prince Harry)の妻メーガン妃(Meghan, Duchess of Sussex)に対する嫌悪をつづったコラムを執筆し、苦情が殺到している。

 クラークソン氏は、17日付の英大衆紙サン(Sun)が掲載したコラムで、メーガン妃のことが「嫌いだ」と明言し、同妃が「英国中の町を裸で引き回され、『恥を知れ!』と叫ぶ群集に排せつ物を投げつけられる日」を夢見ていると書いた。

 コラムに対する反発を受け、同氏はツイッター(Twitter)で、この表現は米人気ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ(Game of Thrones)」のシーンに言及したものだったと弁明。「(人々の感情を)これほど大きく傷付けたことにぞっとしている。今後はもっと気を付けるつもりだ」と投稿した。

 英新聞審査機関「独立新聞基準組織(IPSO)」は、コラムに対する苦情が19日の午後5時までに1万2000件以上寄せられていると発表。これは昨年1年間に寄せられた苦情の総数とほぼ同数に上るとした。

 コラムは、米動画配信大手ネットフリックス(Netflix)が最近配信したヘンリー王子夫妻のドキュメンタリー番組「ハリー&メーガン(Harry & Meghan)」に対する反応として書かれたものだった。サン紙は後に、コラムをウェブサイトから削除している。

 クラークソン氏とコラムに対しては、スコットランド自治政府のニコラ・スタージョン(Nicola Sturgeon)首相や作家のフィリップ・プルマン(Philip Pullman)氏、サディク・カーン(Sadiq Khan)ロンドン市長からも批判の声が上がっている。(c)AFP