【12月20日 CGTN Japanese】中国石化(シノペック)は19日、中国が自主開発したバイオ航空燃料を使った初の国際貨物便が杭州を離陸し、12時間の飛行を経て、ベルギーに無事着陸したと発表しました。今年、中国の自主開発したバイオ航空燃料が大量生産を開始して以来、国際貨物航路で持続可能な燃料使用というグリーン飛行が行われたのは今回が初めてです。

 バイオ航空燃料は持続可能な航空燃料で、再生可能資源を原料としており、原料は主に飲食で出た廃油や動植物油脂、農林廃棄物などです。従来の石油系航空燃料より、全ライフサイクルの二酸化炭素排出量を最高で50%以上削減できます。

 2009年、シノペックは知的財産権を持つバイオ航空燃料生産技術の開発に成功しました。その傘下にある鎮海精練会社の生産基地の一つをバイオ航空燃料の試験装置として改造し、2013年に初の試験飛行、2015年に初のビジネス飛行、2017年に初の海洋横断飛行と、バイオ航空燃料による初飛行を相次ぎ完了させました。

 現在、シノペックが生産したバイオ航空燃料は東方航空、南方航空、国際航空、多彩貴州航空などの国内線で使用されています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News