【12月18日 AFP】ポーランド国家警察のヤロスワフ・シムチク(Jaroslaw Szymczyk)長官は17日、ウクライナ政府高官からの贈り物が爆発したことについて、中身は使用済み対戦車グレネードランチャー(擲弾〈てきだん〉銃)だったと民間ラジオ局RMFに明らかにした。2基が贈られ、うち1基は拡声器に改造されていたとしている。

 RMFによると、シムチク長官は今月11、12両日にウクライナを訪問し、同国の警察庁や国家非常事態庁の幹部と会談。両庁から贈り物を受け取って帰国した。ウクライナ側からは、グレネードランチャーは安全な状態だと説明されていたという。

 しかし、うち1基が14日に警察本部内で爆発し、シムチク長官は軽傷を負って病院に搬送された。職員1人も負傷した。

 長官は、「ウクライナから贈られた使用済みグレネードランチャーを自分で運んでいたら、爆発した」「威力はすさまじかった。衝撃で床に穴が開き、天井が破損した」とRMFに語った。

 ポーランド内務省は15日になってから爆発があったことを公表したが、その状況や贈り物の内容に関する詳細は明らかにしていなかった。

 ポーランド当局は現在、起訴するかを含めて今回の事案について捜査を進めている。同国では、意図せずに起こした爆発で多くの人の命を脅かした場合、懲役5年以下の懲役刑が科される可能性がある。(c)AFP