【12月18日 AFP】ロシアは17日、ウクライナ全土に停電と断水をもたらした前日の大規模攻撃について、同国への外国製兵器の引き渡しを阻止する戦果も挙げたと主張した。

 ロシア国防省は定例会見で、「ウクライナ軍の指揮系統、軍産複合体、それを支えるエネルギー施設に対し、高精度兵器で大規模攻撃を行った」と説明。「目標は達成された。全標的に命中した」「攻撃の結果、外国製の武器・弾薬の搬入を妨害し、交戦地域への増派を阻止し、ウクライナ企業による武器生産と修理を停止させた」とした。

 16日の大規模ミサイル攻撃により、ウクライナ各地では停電や断水が発生。氷点下の厳しい寒さの中、暖房や温水も使えなくなった。

 前線で敗北続きのロシアは10月以降、軍関連施設だと一方的に主張する標的に対し、激しい空爆を続行している。

 フランスと欧州連合(EU)は、民間人を凍えさせ苦痛を与える行為は戦争犯罪に当たると指摘。EU外相に相当するジョセップ・ボレル(Josep Borrell)外交安全保障上級代表は、一連の空爆を「野蛮」と非難している。(c)AFP