【12月18日 CGTN Japanese】中国国家統計局がこのほど発表した統計データによりますと、今年、国内の食糧は引き続き豊作で、生産高合計は6億8655万トンと過去最高を記録し、8年連続で6億5000万トン以上を維持しているということです。中国は食糧生産高を高めるのと同時に、「スマート食糧貯蔵庫」の研究開発などに取り組み、食糧貯蔵のレベルアップや食糧の損耗の減少をはかっています。

 中国南東部に位置する浙江省(Zhejiang)杭州市(Hangzhou)の郊外に建設された食用油・食糧備蓄庫には、34の「スマート食糧貯蔵庫」があります。この貯蔵庫の貯蔵量は11万トンを超え、全市民1000万人余りの約1カ月分の需要を満たすことができます。

 各貯蔵庫は、平らにならされた穀物の山の下に、さまざまなセンサーや受信機がびっしりと埋め込まれています。また、それぞれの貯蔵庫に縦5列横12列で4層に分かれて配置された240個の温度センサーが、隅々の温度変化を24時間モニタリングしています。

 コントロールセンターでは、技術者がコンピューターを使って庫内の温度や湿度などを調節します。病虫害が発生した場合、食糧の温度が上昇し、その温度変化はすぐにシステムに反映されることから、技術者は素早く対応でき、病虫害は初期段階で防止されます。

 このような一連の科学的手段を活用することで、この食糧備蓄庫は貯蔵食糧の平均損耗率を0.12%以下に抑え、毎年100トン以上の食糧損失を防いでいます。(c)CGTN Japanese/AFPBB News