【12月15日 CNS】オンライン講座は中国でも重要な学習方法になっている。さまざまな企業も「オンライン講座をビジネスチャンスに」と考えて、開発に余念がない。

 目に優しいディスプレーと豊富な教育リソースに重点を置く学生用タブレット市場も急速に成長している。家庭用プロジェクター、家庭用プリンター、ノイズキャンセリングヘッドホンの売り上げも爆発的に伸びている。

 北京の小学校の国語教師、周望(Zhou Wang)さんは「新型コロナウイルスは学習方法を変えた。流行が過ぎ去ったとしても、この学習法は間違いなく保持される」と話す。

 数学教師の田子漁(Tian Ziyu)さんも「算数の授業では絵を描いたり補助線を追加したりすることが多く、黒板のように使えるタッチスクリーンTVは非常に適している」と語る。65インチのタッチスクリーンTVの価格は約1万元(約19万4480円)。北京の一部の小中学校では使われ始めているという。

 国語や数学だけでなく、音楽、芸術、体育などの教科もオンライン講座に移行している。多くの学校では、オンラインのフィットネスソフトを体育の教科に導入している。

 一方、オンライン講座やオンライン会議に使われるようになった「釘釘(DingTalk)」「騰訊(テンセント、Tencent)会議」などのソフトは、無料提供されていた時代を終えて、徐々に課金の時代に入っている。

 例えば、テンセント会議では同時に30人以上がカメラを使用しようとすれば、課金が必要になる。

 中国の「オンライン講座エコノミー」は、需給の調整によって、ますます豊かで成熟し、課金によって収益化される時代を迎え始めている。(c)CNS/JCM/AFPBB News