【12月14日 AFP】自転車ロードレースのマチュー・ファン・デル・プール(Mathieu Van der Poel、オランダ)が、オーストラリアのホテルで別の宿泊客といさかいを起こした事件の控訴審が行われ、暴行による有罪判決が破棄された。オーストラリアの公共放送ABCが13日に伝えた。

 ファン・デル・プールは9月、優勝候補と目されていたUCIロード世界選手権(2022 UCI Road World Championships)のため滞在していたオーストラリアで、レース前夜に拘束された。警察によれば、ファン・デル・プールは宿泊客の13歳と14歳の少女と口論になった後で2人を押し、「1人は床に倒れ、もう1人は壁に押しつけられて肘を軽くすりむいた」とのことだった。

 これにより、ツール・ド・フランス(Tour de France)で区間1勝を挙げているファン・デル・プールは、2件の一般暴行罪で訴えられ、罰金1500豪ドル(約14万円)を科されていた。

 しかし、ABCが伝えた同選手の弁護人によれば、シドニーのダウニング・センター地方裁判所(Downing Centre District Court)で行われた控訴審の結果、有罪判決は破棄された。かわりに12か月の条件付き釈放命令が下されており、この期間中に何か違反を犯すことは許されないという。(c)AFP