【12月14日 AFP】ロシアの侵攻を受けるウクライナの越冬を支援するための国際会議が13日、仏パリで開かれ、各国が合わせて約10億ユーロ(約1400億円)を拠出することで合意した。カトリーヌ・コロナ(Catherine Colonna)仏外相が発表した。

 支援の半分近くに当たる約4億ユーロ(約600億円)は、ロシアの度重なる打撃を受けているウクライナのエネルギー部門に向けられる。コロナ氏は、各国が合意したのは物資供給などの支援であり、融資ではないと強調した。

 同氏はまた、各国の非軍事支援を調整する「パリメカニズム(Paris Mechanism)」の創設も発表。欧州委員会(European Commission)が管理するプラットフォームで、支援国はウクライナのニーズや他国が誓約している支援内容をリアルタイムで確認できる。

 コロナ氏は、会議にバーレーン、カンボジア、カタール、インド、インドネシア、トルコなどが参加したことに触れ、「ウクライナのための国際会議ではこうした国々を見ることはほとんどない」と指摘。ウクライナのデニス・シュミハリ(Denys Shmygal)首相は記者会見で、「文明社会全体がウクライナを支持していることを示すものだ」と歓迎した。(c)AFP