【12月14日 CNS】中国西部の重慶市(Chongqing)北碚区(Beibei)の三勝水土フェリーターミナルで、ワゴン車を載せたフェリーが対岸に向かう。重慶市の中心部で運航されている唯一の公共フェリーは、嘉陵江(Jialing River)の「生きている橋」として今も大きな役割を担っている。

 重慶市の車両フェリーは1930年代に始まった。当時、長江(揚子江、Yangtze River)と嘉陵江には橋がなく、車が川を渡るにはフェリーに頼らざるを得なかった。重慶の中心部には、多い時は10以上の車両フェリー線路があった。

 時代の発展とともに長江と嘉陵江に橋が架けられ、車両フェリーは使命を終えて次々と歴史の舞台から退いた。そんな中、1960年に開業した三勝水土フェリーターミナルは2011年7月から無料サービスを始め、今も地域の交通を支えている。 (c)CNS/JCM/AFPBB News