【12月13日 AFP】スイス連邦統計局(FSO)は12日、昨年の10~24歳の入院理由の1位が初めて精神疾患となったと明らかにした。新型コロナウイルスの影響とみられる。

 特に女性の間で、精神疾患による入院の割合が昨年は前年比26%増と大幅拡大。10~14歳では同52%増に達した。男性の場合は同6%増にとどまっている。

 FSOのタニア・アンドレアニ(Tania Andreani)氏は、精神疾患による女性の入院急増について「前例がないレベル」だとしている。

 FSOは背景については言及していないが、アンドレアニ氏は、新型コロナの大流行を受けて社会の機能に大きな変化があったと指摘。精神疾患患者の数と新型コロナ対策の間には相関関係が認められると述べた。ただ、直接的な因果関係を立証するには詳細なデータ分析が必要だと強調している。

 FSOによれば、スイスでは特にうつ病を患う若年女性が急増。2020年には前年比14%増だったのに対し、昨年は同42%増へと伸びが加速した。男性は昨年は同14%増だった。(c)AFP