【12月12日 AFP】国連児童基金(ユニセフ、UNICEF)は12日、足かけ8年に及ぶイエメン内戦に伴う子どもの死傷者が1万1000人を超えたとの最新データを公表した。実際の犠牲者はこれをはるかに上回る可能性があるとしている。

 イエメンでは2014年、イランが支援するフーシ派(Huthi)が首都サヌアを制圧。翌15年にはサウジアラビア主導の連合軍が政府の要請により軍事介入した。内戦が始まって以降、戦闘だけでなく、不衛生な水の摂取や病気、飢えなど間接的な理由で数十万人が死亡している。

 ユニセフの最新データによると、15年3月から22年9月までに3774人の子どもが亡くなった。

 今年4月には国連の仲介による停戦が発効。10月2日まで半年間維持されたが、延長合意には至らなかった。それ以降も、少なくとも子ども62人が死傷した。

 イエメンでは約220万人の子どもが深刻な栄養失調に陥っている。うち4人に1人は5歳未満で、大半がコレラやはしかといったワクチンで予防可能な感染症の脅威にさらされている。(c)AFP