中国最大の沈没船「長江口2号」が陸上に ハイテク駆使して引き揚げ
このニュースをシェア
【12月12日 CNS】清の時代の貿易船で「長江口2号」と名付けられた沈没船の引き揚げ作業が11月21日、長江(揚子江、Yangtze River)河口で完了した。中国国内で見つかった最大の木造難破船が、150年以上の時を経て再び陸上に浮かび上がった。
沈没船は全長38.5メートルで、上海市崇明区(Chongming)の横沙島(Hengsha)近くの海と川が合流する水域に沈んでいた。2015年に発見されたが、水中の視界はほぼゼロで、船の位置を正確に特定して引き揚げることが困難だった。
このため、複数の機関の水中考古学者と科学技術者が国境を越えて協力。水中調査装置、ロボット探査機、無人ボート、マルチソナー、磁力計などの機器を使い、沈没船の状態を確認した。
中国国家文物局は引き揚げのため、世界初となる「アーチ梁非接触移動技術」を採用。鋼鉄製のアーチ梁22本で造られたケーソン(浮き箱)で、船体周辺の泥ごと引き揚げる方式を取った。中国が独自に開発した古代船引き揚げ専用作業船「奮力輪」によって長江口2号は引き揚げられ、ドックに移送された。
中国国家文物局考古学研究センターの孫鍵(Sun Jian)副主任は「長江口2号が搭載している荷物は、清王朝後期の経済と社会の研究にとって非常に重要であり、造船史の貴重なサンプルとなる」と意義を語る。
中国では近年、水中考古学が急速な発展を遂げており、広東省(Guangdong)の海域で見つかった800年前の南宋時代の沈没船「南海1号」の引き揚げや、明朝末期に四川省(Sichuan)眉山市(Meishan)彭山区(Pengshan)の川底に財宝が沈んだ「江口沈銀遺跡」の発掘などが行われている。(c)CNS/JCM/AFPBB News