【12月11日 AFP】10日に行われたサッカーW杯カタール大会(2022 World Cup)準々決勝でモロッコに0-1で敗れたポルトガルのペペ(Pepe)とブルーノ・ミゲル・フェルナンデス(Bruno Miguel Fernandes)が、その国籍が試合に影響したとしてアルゼンチン人主審を批判した。

 アルゼンチンは、9日にオランダを下して4強入り。準決勝でアルゼンチンはクロアチアに、モロッコはフランスに勝利すれば、両国は決勝で対戦することとなる。

 この試合を担当したファクンド・テージョ(Facundo Tello)主審、副審二人、そしてビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)は全員アルゼンチン人だった。  

 母国テレビに対し「われわれの試合をアルゼンチン人が裁くことは受け入れられない」と話したペペは、「きのうは(リオネル・)メッシ(Lionel Messi)をはじめアルゼンチンの選手全員が文句を言って、そしてあの審判だ」とコメント。メッシはオランダ戦のレフェリングについて、アディショナルタイムが長すぎると批判していた。

「われわれは後半どんなプレーをした? 相手GKは倒れてばかりだった。アディショナルタイムはたった8分だった。一生懸命にプレーしたが、主審が追加したのは8分だ」

 ポルトガル側はアディショナルタイムが短かったこと、モロッコが後半に時間かせぎをしたことを批判。もっと長く追加時間を取るべきだったと注文をつけたフェルナンデスは、大会に残っている国の審判が試合で笛を吹くべきではないと、持論を述べた。

「その作用がどういうものかは知っている。われわれがどういう状況に置かれるか、どんなジャッジを目撃することになるか試合前から分かっていた。残念ながらこういった大会では、ポルトガル人の審判はおらず、まだ勝ち残っている国の審判がいる」

「はっきり言っておかしいと思うが、そこに踏み込みたくない。負けた理由はそれだけではないのだから」 (c)AFP