【12月9日 AFP】ロシアの裁判所は9日、ウクライナ侵攻に関して「誤った情報」を拡散したとして、野党指導者イリヤ・ヤシン(Ilya Yashin)被告に対して矯正労働収容所での懲役8年6月を言い渡した。

 裁判を傍聴したAFP記者によると、ヤシン被告は公判で、笑顔を見せ、家族に手を振った。

 判事は、ヤシン被告が「ロシア軍に関する誤った情報を故意に」広めることで法を犯したと述べた。

 ヤシン被告は4月、ロシア軍撤退後に民間人の遺体が見つかったウクライナ・ブチャ(Bucha)について、「大量殺害」との見解を示していた。

 ロシアではウクライナ侵攻後、自国軍に関して当局が悪影響があったり、誤っていたりすると判断した情報の拡散に罰則を与える新法を導入した。

 ヤシン被告は2月のウクライナ侵攻後もロシアにとどまり、130万人の登録者を抱えるユーチューブ(YouTube)の自身のチャンネルで、侵攻に対する批判を繰り返していた。(c)AFP