【12月9日 AFP】フランスのエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領は8日、18~25歳を対象に薬局でコンドームを無料で提供すると発表した。望まない妊娠を減らすのが狙い。

 マクロン氏は西部ポワチエ(Poitiers)近郊で開かれた保健をテーマにした若者との会合で「避妊における小さな革命だ」と語った。性教育については「われわれはこのテーマにあまり詳しくない。現実は理論とは全く違うからだ。この分野に関しては教員の知識をもっと深める必要がある」と述べた。

 現在もコンドーム購入費は医師や助産師の処方箋があれば社会保険から還付を受けられる。後天性免疫不全症候群(AIDS、エイズ)などの性感染症の流行を防ぐのが目的。

 フランスは今年から、若い女性が経済的理由から避妊をやめるのを防ぐため、18歳以下を対象としていた経口避妊薬(ピル)などの避妊法を無料とする措置の対象年齢を25歳未満にまで拡大した。(c)AFP