KT顧客センターでの相談業務の様子(KT提供)(c)news1
KT顧客センターでの相談業務の様子(KT提供)(c)news1

【12月07日 KOREA WAVE】韓国通信大手KTが「デジコ(DIGICO)」(デジタルプラットフォーム企業)を宣言して3年目に入った。人工知能(AI)、ロボット、クラウドなど未来事業を求めて奔走し、今年は「ITコンサルティング本部」組織を新設した。同本部は、デジコKTを率いる中軸として、企業を対象とする事業、すなわちB2B分野に力を入れている。

同本部のムン・サンリョン本部長によると、ITコンサルティング本部は、KT内部の情報通信技術(ICT)力を外部に伝えるために設けられた。B2B事業でシステム統合(SI)などを専門とする「ITデリバリー」組織を拡大する形を取ったという。

本部は、企業を相手にするプロジェクト担当組織や、内部デジタル転換(DX)プラットフォームを構築・運営する組織などで構成され、スタッフは約150人に達する。

今年はAI分野、中でもAI基盤顧客センター(AICC)事業に力を入れてきた。KTは2017年から相談業務をAIが取って代わるAICC事業を推進しており、ITコンサルティング本部は、今年始まったハナ金融グループAICC構築事業で中心的役割を果たしている。

KTはAICCのほか、ビッグデータを活用したプラットフォーム構築事業も推進している。現在、全羅南道(チョルラナムド)麗水(ヨス)市では観光に関するビッグデータプラットフォーム構築を進めており、年内には完了する予定だ。

ESG(環境・社会・支配構造)、炭素排出削減等に関するプラットフォームも新たに開発中だ。特に、炭素削減に対する実証を支援し、これを高度化して削減権取引まで可能とするプラットフォームの構築を進めている。

デジコKTの基盤技術は「ABC」(AI・ビッグデータ・クラウド)。まずはAICCによって「A」で成果が出たことから、ムン本部長は来年の目標には「ビッグデータ・クラウドへの事業拡張」を掲げている。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News