【12月8日 AFP】アフガニスタンの首都カブールにこのほど、同国が通常よりも大きく描かれた、大胆な地球儀のオブジェが登場した。

 地元当局が設置したもの。直径約8メートルで、1分間に5回転する台座に置かれている。

 地球儀上のアフガニスタンは公式地図のものより大きく、隣国パキスタンとイランにはみ出している。また、イスラム主義組織タリバン(Taliban)の旗に似せて描かれている。

 地球儀の設置に携わった技術責任者や製作者は、単にアフガニスタンを「目立たせる」ためだと説明している。

 技術責任者のエスマトゥッラー・ハビビ氏は「私たちの国は抑圧され、多くの悲しみを経験してきた。この地球儀を見て、みんなに幸せを感じてほしい。だから、私たちの国をちょっと大きめに描いて、分かりやすくした」。

 一方、通行人の女性は「地球儀のアフガニスタンを見ると憂鬱(ゆううつ)な気持ちになる」と語った。

「私は社会での居場所を制限され、自由も奪われた。過去が懐かしい」 (c)AFP/Aysha SAFI