【12月5日 CGTN Japanese】第12回中国自動車デザイン(国際)サミットがこのほど、上海市北西部にある自動車の町、嘉定で開催されました。

「2022上海自動車文化祭」の重要な行事の一つとして、今回のサミットは「新しいエコシステムにおけるデザイン」をテーマとし、国内外30社以上の完成車メーカー、デザイン会社、20人以上の大学のチーフディレクター、有名デザイナー、専門家、学者がオンラインとオフラインを組み合わせたライブ配信にパネリストとして参加しました。自動車に代表される乗り物の設計技術やユーザー体験、メタバースなど最先端の話題をめぐり踏み込んだ議論が行われました。

 サミット組織委員会顧問で、日本インダストリアルデザイン協会(JIDA)副理事長の御園秀一氏は席上、「世界はデジタル化に向かって急速に進んでいる最中で、間もなくメタバース社会がやってくる。若い世代が、未来の工業社会を引っ張っていくだろう」という見方を示した上で、「自動車のデザインは運搬手段から、個人の空間、公共の空間、社交の空間のデザインへと変わってきている」と指摘しました。 

 なお、中国自動車デザイン(国際)サミットは2010年に上海市の自動車産業拠点である上海国際汽車城で、「自動車デザインの新時代」をテーマに初めて開催されました。今年は、デザインと創造力が問題の解決に新たなヒントと方法をもたらすことへの期待を込めて、「新しいエコシステムにおけるデザイン」をテーマに開催されたということです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News