【12月7日 CNS】2022年11月18日、多くのゲーム株は前日から上昇を続け、正午の終値で、掌趣科技(Ourpalm)は10%以上、大晟文化(Dasheng Culture)は2日連続10%上昇し、巨人網絡(Giant Network)、愷英網絡(Kingnet)が5%以上上昇する等、業界の多くの企業の株価は明らかな上昇を遂げた。

 国家新聞出版署は、2022年4月から9月にかけて、1か月あたりそれぞれ45、60、67、69、73ものゲーム版号(ゲームのパブリッシングと運営内容に関する中国国家新聞出版広電総局による批准番号の略称)を発行してきた。また、11月17日夜、当月の国産オンラインゲームの許認可情報を発表し、さらに70本のゲームが認可された。

 今後のゲーム版号の発行について、中信証券(CITIC Securities)の研究報告書では、ゲーム版号の発行数は着実に増加し、関係する上場企業数も増え、版号の発行は比較的常態化した段階に入ったと見られている。今後は、版号数の制限や政策的な抑制要因が、ゲーム業界の決定的な阻害要因ではなくなり、核心的競争力として、製品・コンテンツの品質、文化的要素などがポイントになると予想されている。高品質で指向性の高いゲームについては、ゲーム版号の発行はむしろ時間の問題で、優良製品の版号を取得するメーカーの増加が待たれているとのことだ。

 上海証券も、ゲーム業界はファンダメンタルズの面で長期的に見込みがあるとしており、短期的な政策の影響は、ゲーム業界の大量の経験の蓄積とその成果の開花を促すだろうとみている。現在、ゲーム企業の株価は、版号発行停止の影響で大きく反落しており、版号の再発行後には業界の確実性が確保され、長期的な投資価値を持つに至っている。

 最近、人民網(People's Daily Online)は「人民財評:テレビゲーム産業の価値を深掘りする機会を逃すな」という記事を掲載し、現在、ゲーム技術は5G、チップ産業、人工知能(AI)などの先端技術・産業の発展を助ける重要な役割も担っていると述べた。デジタル経済の急速な発展とともに、ゲーム技術はデジタル文化財の保存、産業シミュレーション、スマートシティ、映画やテレビの制作など、さまざまな分野でますます活用されるようになっている。ゲーム技術は絶えずコラボレーションを促し、異業種のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進し、デジタル・リアルの統合やデジタル・ツインの構築を進める重要なツールとなり、より広範囲で大きな社会的価値を生み出し始めている。

 中信証券は11月17日に発表された研究報告書の発表で、人民網の以下のような指摘を紹介した。テレビゲームは娯楽商品というレッテルを長らく貼られていたが、こうした単一の属性から解放され、一国の産業配置や科学技術革新に大きな意義を持つ産業となった。ゲーム産業はこうしてその価値が認められ、関連の政策も安定していくだろう。(c)CNS-中新経緯/JCM/AFPBB News