【12月5日 AFP】サッカーW杯カタール大会(2022 World Cup)に出場している日本の長友佑都(Yuto Nagatomo)は4日、史上初のベスト8進出が懸かったクロアチアとの決勝トーナメント1回戦を翌日に控え、「侍」のように戦うと意気込みを語った。

 ドイツとスペインを撃破し、グループE首位で決勝トーナメントに駒を進めた日本だが、今大会ここまでの結果には満足していない。

 今回が4度目のW杯となっているベテランDFの長友は、クロアチア戦では「僕たちの侍魂を世界中の皆さんに見てほしい」とコメントした。

 イタリア・セリエAのインテル(Inter Milan)でもプレーした36歳の長友は4日、「侍が戦いに行く前に武器だとか技術を磨いて、いざ戦いになったときに敵を前にびびっていたら技術も武器も使い物にならなくなる」と話した。

「サッカーも同じで、戦術的なこととか技術的なことはもちろん大事なんですけど、いくらこの4年間で磨いてきても、W杯の舞台でびびってしまったら、その技術は絶対に生かせない」

「一番大事なのは勇気だと思う」

 日本は過去3度W杯でベスト16に進出したが、準々決勝には到達したことがない。4年前のロシア大会(2018 World Cup)では、ベルギーに2点をリードしながらも、ラストプレーでまさかの逆転ゴールを許し、ベスト16で姿を消した。

 長友はまた、2-3で敗れたベルギー戦の黒星がこの4年間ずっと頭にあり、次のクロアチア戦でその記憶を払しょくしたいと述べた。

「この4年間はカタールW杯にかける思いが強くて、苦しいことの方が多かったけど、その苦しさをみんなで乗り越えて、心技体において一人ひとりがレベルアップした」

「僕は2008年から約15年間、代表でプレーさせてもらっているが、確実に言えるのはこのチームは歴代最強だなと」

 一方、森保一(Hajime Moriyasu)監督は「スペインとの試合、ドイツとの試合でもチーム一丸となってタフに粘り強く、最後まで戦い抜くということを選手たちは見せてくれた」とコメントした。

「自然体で力を発揮することによって、結果は後からついてくることを選手たちは示してくれた」

「まずは相手のことも大切だが、自分たちが持っている力を明日の試合でも出し切る」 (c)AFP