日本と戦うクロアチア、モドリッチの存在が力に 37歳も疲れ知らず
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【12月4日 AFP】5日に行われるサッカーW杯カタール大会(2022 World Cup)の決勝トーナメント1回戦で、日本と対戦するクロアチア。前回ロシア大会の準優勝メンバーで、現在のチームに残っている選手は多くないが、MFルカ・モドリッチ(Luka Modric)はその一人として年齢を感じさせないプレーを披露している。
37歳のモドリッチは、1日のベルギー戦でも疲れを見せずに90分フル出場。チームも0-0で引き分けて決勝トーナメント進出を決め、1回戦で日本と対戦することになった。
主将も務めるモドリッチは、自分たちに何ができるか、そのためにどれだけの努力をすべきかを若手に示し、チームを背中で引っ張っている。2018年にバロンドール(Ballon d'Or)を受賞し、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)を5回制覇している選手が中盤で身を粉にして奮闘している以上、他の選手も同じようにやらないわけにはいかない。
DFのヨシプ・ユラノビッチ(Josip Juranovic)は、モドリッチが手本になっているから他の選手も疲れを振り払えると信じている。
3日の会見でユラノビッチは、「自分のタンクの残りは満タンだ」と話し、「これはW杯。もしかしたら(参加できるのは)人生でたったの1回かもしれない」とコメント。「試合開始が待ちきれない。ルカ・モドリッチのような人がピッチで必死に走りまわっていることが、若い選手に走る力を与えている」と続け、「僕らは経験豊富な選手と若手が非常にうまく融合したチームだ」と自信を見せた。
グループFのクロアチアは、モロッコとの初戦を0-0のスコアレスドローで終えると、カナダ戦に4-1で勝利し、ベルギー戦に引き分けて2位で通過した。ユラノビッチは3試合連続で90分フル出場を果たし、モドリッチは初戦と第3戦でフル出場、カナダ戦も86分プレーし、モロッコ戦とベルギー戦ではマンオブザマッチに選出された。
クロアチアの勝者のメンタリティーについて問われたMFロブロ・マイェル(Lovro Majer)は、代表にもともと備わっているものでもあり、モドリッチらベテランの経験がもたらしたものでもあると話している。
ユラノビッチもこの意見に同意し、「最高レベルで10年プレーしているワールドクラスの選手がいるのは大きいし、だからこそ自分たちは、どんな状況でもひっくり返せると信じている」とコメントした。(c)AFP/Rik Sharma