【12月3日 AFP】サッカーW杯カタール大会(2022 World Cup)は2日、グループHの試合が行われ、韓国は後半アディショナルタイムの黄喜チャン(Hwang Hee-chan、ファン・ヒチャン)のゴールでポルトガルに2-1で勝利し、大逆転で決勝トーナメント進出を決めた。

 試合は開始5分、リカルド・オルタ(Ricardo Horta)のゴールでポルトガルが先制したが、突破には勝利が絶対条件の韓国は27分、金英權(Kim Young-gwon、キム・ヨングォン)の得点で追いついた。

 迎えた91分、韓国は主将の孫興民(Son Heung-min、ソン・フンミン)がドリブルで駆け上がりラストパスを送ると、途中出場の黄がゴール。そのまま試合終了の笛を迎えると、孫はピッチに倒れ込み涙を流した。韓国の選手たちは円陣を組み、グループのもう一試合のガーナ対ウルグアイ戦をスマートフォンで観戦。16強入りが確定すると歓喜に沸き、ファンのいるゴール裏へダッシュした。

 イングランド・プレミアリーグのトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)でプレーする孫は試合後、流していたのは「うれし涙」だったと明かし、「僕たちはこの瞬間をずっと待っていた。選手はみんなできると信じてきた」とコメント。「自分のベストを発揮できない瞬間もあったが、役目を果たしきれないときにカバーしてくれたチームメートに感謝したい。みんなのことを誇りに思う」と胸を張った。

 この結果、すでに突破が決まっていたポルトガルがグループH首位で決勝トーナメントに進出し、ベスト16でスイスと対戦する。韓国はグループG首位の強豪ブラジルと激突する。(c)AFP