【12月2日 AFP】サッカー元日本代表監督のアルベルト・ザッケローニ(Alberto Zaccheroni)氏は、5人交代制の導入が「競技を変え」、W杯カタール大会(2022 World Cup)における試合のクオリティーを高めているとの見解を示した。

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 国際サッカー連盟(FIFA)の技術研究グループの一員として、今大会で戦術や傾向の分析を行っているザッケローニ氏は先月30日、ドーハでの会見で、5人交代制は「疲労を避ける素晴らしい方法だ」と述べた。

 その上で「(今は)試合の最後まで高いクオリティーが保たれている。以前は終盤の得点が多かったが、現在では前より難しくなっている」と指摘し、「今は最後の瞬間まで良い試合が見られている」と語った。

 規則作成を行う国際サッカー評議会(IFAB)は2020年5月、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的な大流行)下における選手の健康などに配慮し、一時的な措置として各国内リーグで選手の交代枠を3人から5人に増やした。規則は今年6月に恒久化し、W杯では今回のカタール大会で初めて導入された。

 イタリア・セリエAのACミラン(AC Milan)などを率いた実績を持つザッケローニ氏は、この変更は選手層が厚いチームにとってアドバンテージになっていると分析。また、ファンにとっても良いことだとし、「ファンとして、私も面白いサッカーが大好きだ。今回のW杯では、90分間にわたって素晴らしいサッカーを見ることができている」と述べた。(c)AFP