【12月2日 AFP】W杯カタール大会(2022 World Cup)に出場する韓国のパウロ・ベント(Paulo Bento)監督は1日、自身が退場になったガーナ戦の判定について「常識の深刻な欠如」を示すものだと述べた。

 2-3で敗れた11月28日のガーナ戦後、最後にCKを蹴らせなかったとしてアンソニー・テイラー(Anthony Taylor)主審に詰め寄った53歳のベント監督には、レッドカードが提示された。

 これによりベント監督は、決勝トーナメントに進出するには勝利が必須となる母国ポルトガルとの最終戦でベンチ入りができなくなった。すでに勝ち上がりを決めているポルトガルは、2日の韓国戦で組首位通過を狙っている。一方、韓国が勝ち上がるには、最終戦でポルトガルを下した上で、ガーナがウルグアイ相手に勝利を逃すことが最低条件となる。

 現役時代、ポルトガル代表としてもプレーしたベント監督は「私の反応は最善のものではなかったかもしれないが、失敗を犯す人間の対応だった」とコメントした。

「私のやり方は間違いだったかもしれないが、それは正当な理由があるときのものだった」

「(韓国にCKを蹴らせなかったのは)不当な判定だし、常識の深刻な欠如をさらけ出すものだった」

 ウルグアイとの初戦を0-0で引き分けた韓国のベント監督は、ポルトガル戦の前に選手に会えるのはスタジアムに入る前が最後だと明かした。

 それでも指揮官は、そのことがクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)を擁するポルトガルから金星を挙げる可能性に影響を与えないだろうと確信している。

「選手たちとは長く活動してきた。チームには有能なスタッフがおり、彼らが必要なことをしてくれると確信している」 (c)AFP