【12月1日 AFP】テニスの不正監視団体ITIAは30日、男子元世界ランキング7位のフェルナンド・ベルダスコ(Fernando Verdasco、スペイン)が注意欠陥・多動性障害(ADHD)の治療薬に陽性反応を示したとして、ドーピング違反による2か月間の任意の資格停止処分を受け入れたと発表した。

 ITIAによると、ベルダスコは今年2月にブラジル・リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)で開催された大会で尿検査を受け、その際の検体からADHD治療薬のメチルフェニデート(Methylphenidate)が検出された。ベルダスコは違反を認めているという。

 発表によれば、ベルダスコはADHDと診断され、医者からメチルフェニデートを処方されていたが、治療使用特例(TUE)の更新を怠っていた。現在はすでに世界反ドーピング機関(WADA)から新たなTUEが認められている。

 ITIAは「当該選手は意図的に不正を行ったわけではなく、違反は不注意によるもので故意ではなかったことを認める」と説明し、そうした状況を踏まえ、本来2年間の処分を2か月に短縮することを認めたとした。ベルダスコは来年1月8日から復帰可能となる。

 39歳のベルダスコは、2009年の全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament)でベスト4に進出した実績を持ち、現在の世界ランキングは125位となっている。(c)AFP