【12月1日 AFP】日本で同性婚が認められていないのは憲法に違反するとして、同性カップルらが国を相手取り各地で起こした訴訟で、東京地裁は11月30日、同性同士の関係を保護する法制度がないのは「憲法に違反する状態」だと指摘した。同性婚合法化を訴える活動家は判決を歓迎している。

 東京地裁は、現在の法規定は婚姻を定義した憲法の条文には違反しないとし、原告の請求を棄却。だが一方で、「同性パートナーと家族になるための法制度が存在しないことは、個人の尊厳と両性の本質的平等を定めた憲法に違反する状態だ」と指摘した。

 一連の訴訟では昨年3月、札幌地裁が今回と同様の判決を下したことで、法改正に向けた期待が高まった。しかし、大阪地裁が今年6月、政府が同性婚を認めていないことは合憲と判断したことで、その勢いはそがれていた。(c)AFP