【12月1日 AFP】イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」は11月30日、最高指導者のアブハサン・ハシェミ・クラシ(Abu Hasan al-Hashemi al-Qurashi)氏が戦闘で死亡し、後継者にアブ・フセイン・フセイニ・クラシ(Abu al-Hussein al-Husseini al-Qurashi)氏が就任したと発表した。

 ISの広報担当者は音声メッセージで行った発表で、イラク人のハシェミ氏が「神の敵との戦闘で」死亡したと説明。死亡日や詳しい経緯については明らかにしなかった。

 ISの指導者は、イスラム教の預言者ムハンマド(Prophet Mohammed)の部族の末裔(まつえい)であることを主張する必要があり、クラシの名はその部族を指している。

 前任者のアブイブラヒム・ハシミ・クラシ(Abu Ibrahim al-Hashimi al-Quraishi)容疑者は今年2月、シリア北西部イドリブ(Idlib)県で米軍の急襲を受け死亡。同容疑者の前任者のアブバクル・バグダディ(Abu Bakr al-Baghdadi)容疑者も2019年、同じくイドリブ県で死亡している。(c)AFP