【7月13日 AFP】米国防総省は、シリア北部で12日、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の幹部を無人機攻撃で殺害したと発表した。

 米中央軍のデーブ・イーストバーン(Dave Eastburn)報道官がAFPに語ったところによると、殺害したのはマヘル・アガル(Maher al-Agal)幹部で、側近の一人も重傷を負った。現場はシリア北部アレッポ(Aleppo)県のジンディレス(Jindires)近郊としている。

 救助ボランティア団体「ホワイト・ヘルメット(White Helmets)」(正式名称:シリア民間防衛隊、Syria Civil Defence)も、2人はアレッポ市郊外をバイクで走行中に攻撃されたと認めた。

 ジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領は新たなIS幹部殺害について、「主要なテロリストの活動を阻止し、ISの作戦立案・遂行能力を大幅に低減させるものだ」と評価した。

 中央軍は、殺害されたのは「(ISの)幹部5人のうちの一人」で、「イラク、シリア両国以外の地域でのISのネットワーク拡大を担当していた」としている。

 現場では、道路に小さなくぼみが二つでき、破壊されたバイクの破片が散乱しているのが確認された。(c)AFP/Paul HANDLEY