【11月29日 AFP】サッカーW杯カタール大会(2022 World Cup)に出場しているカメルーンのリゴベル・ソング(Rigobert Song)監督は28日、グループG第2戦でメンバー外となったGKアンドレ・オナナ(Andre Onana)について、ブラジルとの最終戦でプレーする可能性はまだ残っていると述べた。

 カメルーンはこの日セルビア戦に臨み、2点ビハインドから追いついて3-3の引き分けに持ち込んだ。イタリア・セリエAのインテル(Inter Milan)でプレーする26歳のオナナは、何らかの規律違反でメンバーから外れており、試合前にはすでに帰国させられたとの臆測が流れていた。

 しかしながら、ソング監督はオナナがブラジル戦から完全に構想外になったわけではないとし、メンバーに復帰するかどうかは「彼次第だ」とコメント。しかし、騒動の原因については言及せず「彼は重要な選手だが、自分の役割の中でしなければならないのは、一個人よりもチーム全体について考えることだ」と報道陣に語った。

 また「今は国のカラーを守りたいと思う選手たちと仕事をしている。自分の関心事はここにいる選手たちだ」とし、「彼には待つよう伝えている。彼が(W杯に)残れるかどうか、その機会を見極めていく。チームのルールには従わなければならず、残れるかは彼次第だ。それが可能かどうか見るとしよう」と述べた。

 カメルーンが1990年のイタリア大会(1990 World Cup)以来の決勝トーナメント進出を果たすには、通算5度のW杯制覇を誇るブラジルを撃破する必要がある。ソング監督はチームには勝つための材料がそろっていると考えており、「ブラジル戦でやれると確信している」と語った。(c)AFP