【11月25日 AFP】ポーランドテニス協会(PZT)は24日、ミロスラフ・スクルジプジンスキー(Miroslaw Skrzypczynski)会長が、セクシュアルハラスメント(性的嫌がらせ)疑惑が浮上したことを受けて辞任したと明らかにした。

 協会は発表文で「ミロスラフ・スクルジプジンスキー氏は、PZTの会合で即時の辞任を申し出た」と述べ、辞表が「全会一致」で受理されたことも補足した。

 これに先立ち、ポーランドの国会議員であるカタジナ・コトゥラ(Katarzyna Kotula)氏は21日、10代の頃に当時のコーチだったスクルジプジンスキー氏から虐待被害を受けたとメディアで告発。同氏を「性犯罪者」と呼び、被害者は自分だけではないと示唆した。

 コトゥラ氏によると、1990年代にポーランド北東部のテニスクラブに所属していたとき、「3年間で少なくとも12回」は性的ないたずらをされたという。報道では以前にも、匿名による同様の疑惑が取り沙汰されていた。

 2017年からPZTの会長を務めていたスクルジプジンスキー氏は、これらの疑惑を否定している。

 一方、22日には女子世界ランキング1位のイガ・シフィオンテク(Iga Swiatek、ポーランド)がツイッター(Twitter)で、報道内容は「深刻」であり「何が起きていたのか突き止める」よう協会に要求していた。

 21歳のシフィオンテクは「女子テニス界の現トップ選手として、沈黙していることはできない」と書き込んだ一方で、自身は虐待の被害に遭ったことは一度もないと付け加えた。(c)AFP