【11月23日 AFP】ロイド・オースティン(Lloyd Austin)米国防長官は23日、ロシア軍には砲弾の「著しい不足」が生じており、ウクライナでの軍事作戦に支障をきたしているとの見解を示した。

 オースティン氏は米軍機内で記者団に対し、ロシア軍はウクライナ侵攻当初から「兵たんに苦戦してきた」と指摘。ウクライナ軍により軍需品の保管施設が攻撃されたため、「利用可能な弾薬の残量に若干の問題が生じ始めた」と説明した。

 ロシア軍は、地上部隊の進軍前に大量の砲弾を撃ち込むなど、砲撃に大きく依存した作戦を展開しており、「そのような作戦を維持できるような弾薬が残っているかどうかはわからない」とオースティン氏は述べた。

 また、ロシアの精密誘導弾の供給が9か月間にわたる侵攻で「著しく減少」していると言明。マイクロチップなどの輸出入制限のため、弾薬を早急に補填(ほてん)することができないとの見方を示した。(c)AFP