【11月23日 AFP】欧州議会(European Parliament)は23日、ウクライナに侵攻したロシアを「テロ支援国家」と認定し、欧州連合(EU)にも同様の判断を下すよう促した。

 欧州議会は同日採択した決議で「ロシア連邦によるウクライナ市民に対する意図的な攻撃や残虐行為、民間インフラの破壊、人権や国際人道法の深刻な違反は、テロ行為に相当する」と明記。その上で、「ロシアをテロ支援国家であり、テロ手段を行使する国家と認定する」と表明した。

 欧州議会の決議は、法的拘束力のない象徴的な政治決定。EUは米国と異なり、国家を「テロ支援国家」に指定する法的な枠組みを有していない。決議は、EUに対して「法的な枠組み」の整備を求め、ロシアをテロ支援国家に指定するよう促している。

 国際社会に対してロシアを「テロ国家」に認定するよう求めてきたウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は、欧州議会の決議採択を称賛。「ロシアはあらゆるレベルで孤立し、ウクライナや世界各地で長年続けているテロリズム政策を終わらせるために責任を負わなければならない」と訴えた。(c)AFP