【11月26日 CGTN Japanese】中国山西省考古研究院はこのほど、同省大同市仝家湾にある北魏時代(紀元386~534年)の邢合姜(人名、66歳で死亡した女性)の墓の考古資料を発表しました。この墓には、仏教を題材とした壁画が描かれた北魏平城時代(平城は現在の大同市)の石製の外棺があり、山西省でこのような外棺が発見されるのは初めてです。外棺の4つの壁と上部に釈迦多宝仏、七仏、供養人、飛天などの仏教を題材とした壁画が描かれ、配置が整っており、彩色された部分も残っています。

 この墓からは年が明確に記された石碑が出土しており、年代は北魏皇興三年(紀元469年)、外棺は全体的に長方形の家のような形で、壁画に描かれた人物の外観や動作には、同じ大同市にある世界文化遺産に登録されている雲岡石窟の彫刻と共通点があります。

 この墓は2015年に大同市考古研究所が調査発掘を行い、その後、修復、研究段階に入りました。外棺を形成していた39片の石を修復した4つの壁の内部、南壁の外側と天板の裏側にいずれも壁画が描かれており、それには北魏平城時代の仏教寺院の壁画の特徴が表れています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News