【11月26日 CGTN Japanese】11月19日は、国連が定める世界トイレの日です。トイレの日の制定は、誰もが清潔で快適かつ衛生的な環境を享受できるよう提唱することを目的としています。2018年から、中国は相次いで「農村居住環境整備に向けた3年行動方案」「農村居住環境整備5年延長行動方案(2021〜2025年)」を実施し、農村部でのトイレ改造を広範に進める「トイレ革命」を居住環境改善の重点とし、大きな進展を遂げました。

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「地面に穴一つを掘り、横にれんが二つを並べる。草や木でできた塀に四方を囲まれる」というのが、昔の農村のトイレの実態でした。今年、湖南省永州市新田県では、トイレの新築と改造に補助金712万2000元(約1億4000万円)を設けて、トイレを新築または改造する世帯に3000元(約6万円)、公衆トイレの建設に2万2000~3万元(約43万~59万円)を補助することを明らかにしました。ここ2年間、湖南省は農村部でのトイレ改造に38億3000万元(約756億円)の資金を調達し、毎年家庭用トイレ100万カ所、公衆トイレ1000カ所を改善しています。

 2021年末時点で、中国の農村における衛生的なトイレの普及率は70%を超えており、うち東部地区、中西部地区の都市近郊など元々環境が良く、条件が備わっていた農村地区では90%を超えています。2018年から、中国は農村部で累計4000万カ所以上のトイレを改造、新築し、農村の居住環境の改善、農民のライフスタイルの向上、農村観光の発展につながりました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News