【11月19日 AFP】米ツイッター(Twitter)を買収した実業家イーロン・マスク(Elon Musk)氏は18日、同社サイト上で一部のユーザーに科されていたアカウント凍結処分を解除したと発表した。ただ、ドナルド・トランプ(Donald Trump)前米大統領のアカウント凍結解除については今も検討中だとした。

 マスク氏はツイッターへの投稿で、コメディアンのキャシー・グリフィン(Kathy Griffin)氏や心理学者ジョーダン・ピーターソン(Jordan Peterson)氏、保守系パロディーサイト「バビロン・ビー(Babylon Bee)」のアカウント凍結を解除したと説明。一方で、「トランプ氏についてはまだ決定していない」とした。

 トランプ氏は2020年の大統領選後、自身の支持者による連邦議会議事堂襲撃を扇動したとして、アカウントを凍結された。ツイッター上では、マスク氏がトランプ氏のアカウント凍結を解除するかどうかに注目が集まっている。

 一方、200万人のフォロワーを持つグリフィン氏は、マスク氏の下でツイッターの規制が緩和されたことを受け、ハンドルネームを「イーロン・マスク」に変更したことでアカウントを凍結された。マスク氏は「言論の自由絶対主義者」を自称しているが、グリフィン氏を含め自身に成り済ましたアカウントを凍結したことで批判を浴びた。

 ピーターソン氏は、トランスジェンダー俳優エリオット・ペイジ(Elliot Page)氏に関する投稿がツイッターのヘイト禁止規則に違反したとして、6月にアカウントを凍結された。

 マスク氏は18日、「ツイッターの新たな方針は、スピーチ(言論)の自由だが、リーチ(拡散範囲)の自由ではない」とツイート。「ネガティブまたはヘイトのツイート」はサイトから完全に排除はされないものの、「露出度と広告収益を最大限に制限される」と説明した。(c)AFP