【11月18日 AFP】スウェーデン当局は18日、天然ガスをロシアからドイツに輸送するパイプライン「ノルドストリーム(Nord Stream)」が9月に爆発で損傷したのは、破壊工作が原因だったと発表した。

 予備調査を率いるスウェーデン検察のマッツ・ヤングビスト(Mats Ljungqvist)検事は声明で、バルト海(Baltic Sea)の爆発現場で見つかった「複数の異物に爆薬の痕跡があることが分析で分かった」と明かした。

 検事によると、「より信頼性の高い結論を出す」ために技術的な分析が続けられているという。

 デンマーク領ボーンホルム(Bornholm)沖で9月末、ノルドストリーム1と2の計4か所でガス漏れが見つかった。地震研究所の記録から、海中で爆発が2回起きていたことが確認されている。

 ガス漏れは、デンマークの排他的経済水域(EEZ)内の2か所、スウェーデンのEEZ内の2か所で起きた。

 米ロ政府は共に関与を否定し、破壊工作を行ったと非難し合っていた。(c)AFP