【11月20日 CGTN Japanese】ここ数年、「有料自習室」という学習空間がますます多くの中国人に利用されています。

「中国のシリコンバレー」とも呼ばれる北京中関村付近にある有料自習室では、週末になると、多くの利用者の姿が見られます。コンセントと目に優しいランプは各机の標準装備で、Wi-Fi、ロッカー、ウオーターサーバー、エアコン、プリンターなどの設備もあります。

 調査によりますと、有料自習室の主な利用者は大学院入試や公務員試験などの準備をする受験生で、週末に勉強や残業の必要があるサラリーマンもいます。多くの人は、有料自習室は図書館よりも営業時間が長く、カフェよりも静かで、家よりも勉強の雰囲気があり、一度試したらまた利用したい場所だと評価しています。

 北京市在住の専業主婦である孫さんは、「家事や娘の世話をした後、最もよくするのは有料自習室で勉強することだ。ここでは読書したり、考え事をしたりと、一人の時間がつくれることで自分らしくいることができる。私にとってとても重要な時間だ」と語りました。

 同市の会社員である董さんは少なくとも週に1回は通っています。董さんによりますと、自習室にいる若者の90%以上が10時間以上勉強しています。若者らが励む姿を見ると、自分も若々しい気分になり、再びモチベーションを得て自分の事業を追求するようになったということです。

 大まかな統計によりますと、現在、中国には有料自習室の関連機関が3600カ所余りあります。平均費用は1日10元(約200円)から100元(約2000円)までと、都市や室内環境、サービスの違いによって異なります。2020年の利用者規模は310万人で、今年は755万人に達する見込みです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News