【11月16日 CGTN Japanese】中国国家文物局がこのほど明らかにしたところによりますと、中国ではこれまでに甲骨文字が記された文物が約15万片発見され、それを整理してまとめた文字の数は4000字を超えました。

 甲骨文字は中国中部、河南省(Henan)安陽市(Anyang)小屯村で出土し、今から3000年以上前の殷商時代の王室が占いのために亀の甲羅や獣の骨に刻み込んだ文字で、漢字の源流とされています。これまでに発見された甲骨文字の内容は商代の政治と生活の各方面に関連しており、古代史の記録に記された「商」王朝の存在、および安陽小屯が商王朝の朝廷の所在地であったことを直接証明しています。

 中国の研究チームは甲骨文字で記された日食・月食の資料を解読し、天文学的な推論と結び付けて、紀元前1161年10月31日に発生した日食を考証し、当時の人々が日食・月食の周期を把握していたことを証明しました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News