【11月15日 AFP】インドネシアのバリ(Bali)島で15日、20か国・地域首脳会議(G20サミット)が開幕した。議長国を務める同国のジョコ・ウィドド(Joko Widodo)大統領は冒頭の演説で、「戦争の終結」を訴えた。今回の会合は、ロシアのウクライナ侵攻が主要な議題となるとみられる。

 ジョコ氏は参加国に向け、「責任を持つということは、ゼロサム的な状況をつくらないことを意味する。われわれが戦争を終わらせなければならないことも意味する。戦争が終わらなければ、世界が前進することは難しい」と述べた。

 ジョコ氏はロシアを名指しはしなかったものの、大国間で再び冷戦(Cold War)が始まることは回避しなければならないと訴えた。「世界を分断すべきではない。世界が新たな冷戦に陥ることを許してはならない」

 ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は欠席し、セルゲイ・ラブロフ(Sergei Lavrov)外相が出席している。

 ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領はオンライン形式で演説を行う。(c)AFP