【11月14日 AFP】実業家イーロン・マスク(Elon Musk)氏が14日、インドネシアの伝統的なバティック(ろうけつ染め)のシャツを着て、暗闇の中でろうそくの光に照らされながら、宇宙人や地下トンネル、ロケット観光などの未来を語った──。

 これは20か国・地域首脳会議(G20サミット)に合わせてインドネシア・バリ(Bali)島で開かれた、ビジネス会合での一幕だ。マスク氏はリモート形式で出席したが、画面には顔と手しか映っておらず背景は真っ暗だった。

「3分前に停電が起きた。だから真っ暗なんだ」とマスク氏は説明。なぜバリ島に直接訪れなかったかを司会者から尋ねられると、ツイッター(Twitter)を買収して以降「仕事量が最近かなり増えた」と冗談を飛ばした。

 物議を醸している買収についてこれ以外ほとんど言及しなかったが、渋滞回避のための地下トンネルや、1時間以内に世界中のどこにでも行ける音速の20倍以上の速さのロケット観光、地球外生命体の発見などの話を展開。「ひょっとしたら、宇宙人の文明や数百万年前に存在した文明の痕跡を発見できるかもしれない」と銀河系探査の魅力を熱弁した。(c)AFP