【11月14日 AFP】男子テニス、ATPファイナルズ(ATP Finals 2022)は13日、伊トリノ(Turin)でシングルスのラウンドロビン2試合が行われ、初優勝を目指す大会第1シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は第8シードのテイラー・フリッツ(Taylor Fritz、米国)に6-7(3-7)、1-6で敗れる悪夢のスタートを切った。

 シーズン最終戦のATPファイナルズはナダルが唯一手にしていないメジャータイトル。だが、このストレート負けでラウンドロビン突破へ向けては厳しい道のりになることが予想され、キャスパー・ルード(Casper Ruud、ノルウェー)、フェリックス・オジェ・アリアシム(Felix Auger-Aliassime、カナダ)と対戦する残りの試合をどちらも勝つことが現実的に必要になってくる。

 試合後には「ペースの問題だ」と話し、「やりたいことをやるのに、彼より時間がなかった。全体的に速かったと感じる」とコメント。最近のけがをしてから本調子を取り戻せずにいるとも明かした。

 一方のフリッツは今回が初めてのATPファイナルズで、世界ランキング1位のカルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz、スペイン)が負傷のため欠場したことを受け繰り上げでの出場だったが、積極的なテニスでナダルを苦しめた。

 ナダルも「ほとんどの重要なポイントで、自分が守備に回って彼が攻撃のポジションにいた。頭も脚も速く働かせなくてはならず、そうした状況を避けるのは難しかった」と振り返り、「復帰してすぐのときに起きることだ」と付け加えた。

 もう一つの試合では、第3シードのルードが第5シードのオジェ・アリアシムを7-6(7-4)、6-4で下し、フリッツに次ぐ組2位につけている。ATPファイナルズでは各組上位2人が準決勝に進出する。(c)AFP