【5月26日 AFP】サッカーAFCチャンピオンズリーグ(AFC Champions League 2023-24)は25日、決勝第2戦が行われ、アル・アイン(Al Ain FC、アラブ首長国連邦<UAE>)が退場者を出した横浜F・マリノス(Yokohama F Marinos)に5-1で勝利し、2戦合計スコア6-3で優勝を果たした。

 第1戦は横浜が2-1で先勝したが、前半のうちにGKポープ・ウィリアム(William Popp)がレッドカードで退場する中、アル・アインはソフィアン・ラヒミ(Soufiane Rahimi)の2ゴールとカク(Kaku)のPK、さらには終了間際のコジョ・ラバ(Kodjo Laba)の2ゴールで圧勝した。

 横浜を率いるハリー・キューウェル(Harry Kewell)監督は前半のPKの判定に怒り、主審だけでなく、アル・アインもスポーツマンシップを欠いていたと批判した。

 キューウェル監督は「われわれは高いスポーツマンシップが求められる中、そのレベルでプレーしている。私にとって、今夜の主審は不十分で、彼のせいでいくつかのことが起こった。あれは絶対にPKではない」と話し、「ひどい主審を相手にしていては、しっかりプレーするのは難しい。つらい。本当につらい」と続けた。

 現地午後8時のキックオフ時点でも気温が30度を超える暑さの中、アル・アインは開始わずか9分で先制。ヤヒア・ナデル(Yahia Nader)が巧みなヒールキックでGKを外し、大会得点王のラヒミが低いシュートで大会12ゴール目を突き刺した。

 34分にはラヒミがペナルティーエリア内で畠中槙之輔(Shinnosuke Hatanaka)に倒されると、ウズベキスタン出身のイルギス・タンタシェフ(Ilgiz Tantashev)主審はビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)によるレビューを経てPKを指示し、カクがこれをゴール右隅に決めて点差を2点に広げた。

 横浜も高く跳ねたボールを奪ったヤン・マテウス(Yan Matheus)が相手DFを外し、左足のシュートを決めて2戦合計スコア3-3の同点に追いついたが、驚きの62分にまで達した長い前半アディショナルタイム、抜け出したラヒミをGKポープが倒して退場となり、よくない形で前半を終えた。

 横浜が苦しむ中、アル・アインは67分にラヒミがこぼれ球を拾い、DFをかわしてニアサイドへのシュートを決めて3点目。これで完全に打ちのめされた横浜に対し、交代出場のラバが甘い守備の隙を突き、後半アディショナルタイムに2点を決めた。

 これにより、アル・アインは新たに32チーム制となったクラブW杯(FIFA Club World Cup)出場を決めた。大会は来年に米国で行われる。(c)AFP/Talek HARRIS