【11月13日 AFP】ラグビーテストマッチが12日、仏マルセイユ(Marseille)のスタッド・ヴェロドローム(Stade Velodrome)で行われ、フランスが30-26で南アフリカに競り勝った。ファビアン・ガルティエ(Fabien Galthie)ヘッドコーチ(HC)は、W杯フランス大会(Rugby World Cup 2023)に向けてチームが「正しい道を歩んでいる」と話した。

 両チームはともに退場者を出し、2019年のワールドラグビー(World Rugby)年間最優秀選手に輝いた南アフリカのピーター・ステフ・デュトイ(Pieter-Steph Du Toit)が試合開始から15分たたずにレッドカードをもらうと、昨年の最優秀選手アントワーヌ・デュポン(Antoine Dupont)もハーフタイム明けに同じ運命をたどった。

 その中でフランスは、交代出場のシピリ・ファラテア(Sipili Falatea)が73分にトライを決めて27-26と逆転。トマ・ラモス(Thomas Ramos)のコンバージョンは失敗したが、残り2分を切ったところでラモスが45メートルのペナルティーゴール(PG)を決めて勝利を確実にした。

 W杯開催国のフランスはテストマッチ12連勝とし、本大会制覇を狙える強さを示している。さらに2019年のW杯日本大会後にガルティエHCが就任して以降、これで世界ランクトップ10の国をすべて破った。

 ガルティエHCは、国営フランス・テレビジョン(France Television)に対して「われわれは今夜、力強い経験を積み、そして勝利した。どんな形であれ勝利を欲していた」と話し、「非常に独特なシナリオだったが、われわれは前進しているし、正しい道を歩んでいる」と手応えを口にした。(c)AFP/Illtud DAFYDD