【11月12日 AFP】ウクライナは11日、同国軍がロシア軍の占領下にあった南部ヘルソン(Kherson)市に入ったと発表した。ロシアはこれに先立ち、同市からの撤退完了を発表していた。

 ヘルソンは、ロシア軍が9か月近くにわたり続けるウクライナ侵攻で唯一制圧していた州都だった。

 ウクライナ国防省はソーシャルメディアへの投稿で「ヘルソン市はウクライナの支配下に戻り、ウクライナ軍部隊が市内に入っている」と説明。同国議会は、同市中心部でウクライナ国旗を掲げる人々の写真を公開した。

 ロシア国防省は、ヘルソン州で3万人以上の兵士と約5000個の軍事機器や物資を撤退させたと発表。ヘルソン市を含むドニエプル(Dnieper)川西岸地域には「軍用品や兵器は一つも残っていない」と説明した。

 ただロシア大統領府は、ヘルソン市は今もロシアの一部だと強調。今年9月下旬の盛大な式典でヘルソン州を併合したことに悔いはないとしている。(c)AFP