【11月10日 AFP】カザフスタン西部のカスピ海(Caspian Sea)沿岸で、絶滅が危惧されるカスピカイアザラシ131頭の死骸が発見された。エコロジー・地質・天然資源省が9日、AFPに明らかにした。

 検視の他、環境専門家による現場の土壌と水のサンプル分析が行われる予定。

 カスピ海の固有種であるカスピカイアザラシは2020年11月、絶滅危惧種に指定された。

 世界最大の湖であるカスピ海は、ロシア、カザフスタン、アゼルバイジャン、イラン、トルクメニスタンの5か国に接している。

 カスピカイアザラシの個体数は過去数十年、乱獲と産業汚染による影響で減少している。20世紀初頭には100万頭以上生息していたが、現在は約6万8000頭となっている。(c)AFP